「年忘れ WITHOUT-CORONA-ONDO アバター紙人形 大ボンダンス大会 2021」

参加方法
本ホームページ「招待状お申し込みフォーム」から申し込むと、アバター紙人形返信はがきが送られてくるので、はがきに着色、歌詞など必要事項を記入の上ポストに投函。
ご記入いただいたメールアドレス宛に当日の視聴リンクをお送りいたします。

招待状お申し込みフォームはコチラ

1、目的
昨今の新型コロナウィルス感染症の影響で、沢山の人が集まって盆踊りを踊るとが出来なくなってしまった。しかしここで盆踊りの始祖である一遍上人の行った「念仏踊り」をもう一度深く解釈する良い機会であると捉え、全く新しい盆踊り/念仏踊りの試みを実験的に行う計画を立てた。盆踊りには大きく分けて2つの大きな要素がある。一つは、人が沢山集まることによる「踊り手同士のコミュニケーション」、もう一つは祖霊供養や宗教的なエクスタシーに達することを目的とした「見えないもの、人ではないものに近づく行為」である。とりわけ一遍上人が始めた「念仏踊り」は自分の父親の供養から端を発しており、輪になって踊る(他の踊り手と向かい合わない事により踊りに集中する)ことや、南無阿弥陀仏を一心に唱える(一つのことに集中することで「今ここ」を意識する)ことなど、大勢の人が集まっていながら、ひたすら「見えないもの、人ではないもの」に近づく行為であった。コロナ禍で人と近づけない時期だからこそ、「見えないものに近づく」という行為に焦点をあて、日本人が古代から想像力という力で実現してきたアナログなバーチャルリアリティを用いて「見えないもの」に近づこうとする技術を再考するプロジェクトである。

2、内容
新型コロナウィルス感染防止のため大勢の人が一箇所に集まるのは非常に困難になってしまった。
現代ではバーチャルリアリティを用いて盆踊りをするという発想は容易に生まれるが、インターネット環境やVRゴーグルなど、高齢者や障害を持った方など、すべての人を網羅することは難しい。
しかし、「お盆、盆踊り」という風習を改めて考えて見ると、日本人は古来より「想像力」という力を使って当たり前のようにバーチャルリアリティーをアナログで実践してきたことがわかる。
キュウリで馬を作って先祖をあの世まで迎えに行き、ナスの牛で先祖をあの世に送り届けた。
提灯の薄明かりの向こうに死者を想像し、「人でないもの、見えないもの」と近づく技術をDNAレベルで継承してきた。

「お盆/盆踊り」という行事は「もう会えない人と何とかして会って一緒に踊る」ことなのだ。

この日本人が培ってきた想像力という技術をコロナ禍である現代にこそ必要であると考える。参加者は自分自身の「思い」を紙人形に移して「郵送」という現代では誰もが利用できる手段で日本中、世界中から盆踊りに参加することが出来る。紙相撲に使う力士のようなオリジナル紙人形(アバター紙人形)と音頭の歌詞を郵送で広く募集し、会場に設置した「踊り舞台」に並べる。募集した歌詞をリアルタイムで唄い(見えない力であるところの)スピーカーから発せられる音の波動、振動で人形を踊らせ、沢山の人々の思いが、また沢山の人(の分身)を踊らせる。参加者は自分のアバター紙人形が踊る様子は映像配信でリアルタイム視聴することが出来る。

・人形供養について
応募された紙人形はいわばその人の気持ちが入った依代であり、その人そのものである。雑に廃棄することは出来ない。集まった人形は作家が責任を持って2021年年末に人形供養のお焚きあげを県内の寺院で行う。
(その模様は参加者に追ってお伝えする)
また希望者にはアバター紙人形を返却する(要返信用切手)

アバター紙人形
各地から集まるアバター紙人形